>>529
>もともと『岩波数学辞典』なるものは弥永先生が中心になって執筆された
>もので、とくに数学史部門は弥永先生が担当されていた

したがって、編集長が弥永先生筋の人だということもあってか、数学史関係
の項目自体を消すことはできず、新項目の追加はほとんどせず、書き換えも
最小限になるようにしたらしい。それから、これはむしろ信じられないこと
なんだけど、上野も岡本も『岩波数学辞典(第4版)』の常任編集委員でも
なければ、編集委員でもない。政治活動や雑務に忙しくて参加できないとい
うことなのかどういうことなのか不可解。上野も岡本も、まぁいってみれば
弥永先生筋のはずなのに。。。これをどう解釈すればいいのか。。。わから
ない。

また、人名項目になっている日本人数学者は、「関孝和」と「高木貞治」と
「岡潔」の3名のみ。これ自体はまぁ、妥当な線だとは思うが、弥永先生の
弟子で義弟でもある「小平邦彦」が含まれていないのがやや謎かも。これも
「小平派」=飯高・上野・浪川を「排除」しようとする「意志」の現れなの
か?(注意:存命中の数学者は項目にはならないことになっている。)もし
そうであれば、上野・岡本による「支配体制」に対する一部の数学者グルー
プによる「反乱」的な側面も読み取れ面白い展開だということになるのだが、
深読みの可能性も十分にある。とはいえ、上野による和算・ソロバン的拡大
方針と岡本による金融・コンピュータ的拡大方針のいずれをも快く思わない
グループ(純粋数学を死守しようとするグループ)が存在している方が、む
しろ健全な気もするのだが。。。

知識のない人へのコメントだけど、『岩波数学辞典』は、英語版も出版され
ており、国際的にも高く評価されている。日本数学会の仕事としては非常に
重要なもの。単なる岩波の一出版物というわけではない。