「一方、哲学は見晴らしのよい平原の住人である。様々な人種が
様々な言語を話しているが、その実、ほとんどのやりとりは身振り
手振りで行われている。そして信頼の基本になるのはある種の量、
つまり貨幣などの軽量可能な何かである。それがIF(インパクト
ファクター)なのである。そこでは内輪の相互引用も、弟子が師匠
を引用するのもお金を出し合って新雑誌を創刊するのも何でもあり
だ。この、平地の流儀こそ哲学の流儀なのである。」

黒木玄・著「うーさん事件とソーカル事件」より