(つづき)
■本書は、岡のこれまで知られざる一時代の出来事の解明に成功している。
 それは最も独創的な考えを産み出した時期にあたる一九三六年以降の数
 年である。岡は当時三十代後半であり、広島文理科大学(現在の広島大学)
 助教授であった。著者がさまざまな史料によって確認したところによれ
 ば、岡は当時明確に「狂気」の境域にあった。私もこの事実を初めて知っ
 た。独創的な発想と精神の状態との関連を知る上で、きわめて重要な研
 究と言わねばならない。

http://www.kaimeisha.com/NEWS.htm