>>423に続いて 次のページの冒頭から
「現代日本の科学論の思潮はおおむね三つの時代区分によってとらえられると著者は
理解している。第一に、戦後民主主義と連携した“科学性善説”の時代と規定してよ
い時期が1945年から1968年ころまで続いた。第二に、その後、傾聴すべき科
学技術批判の声が聞かれ始める一方、科学技術を抽象的・一般的に否定してそれで能
事終われるとするある種の科学哲学が1990年代初頭まで一世を風靡した。この時
代には、“科学性悪説”と名づけられるべき声すら聞かれるようになった。いまそう
いった二つの時代は明確に終わり、第三の、来るべき21世紀の科学技術をどうすれ
ばよいかという問いに、より現実的・具体的に答えてゆかなければならない新しい時
代が始まっている。本書はこの新時代の呼び声に応えるべく世に問われるものである。」

A:科学性善説
この男は戦前軍事技術開発に携わり戦後も科学技術開発に関わってきた人たちがそんな単純に
科学性善説を持っていたとでも言うつもりでしょうか。実際に戦争に参加して自分たちの技術
は平和利用に役立つかもしれない一方で常に軍事転用される可能性も持った諸刃の剣だという
のはこの1945〜1968年に日本の復興を支えた世代の人間が一番よく知っていることで
す。佐々木が繰り返し喧伝する「ヒロシマ・ナガサキ」の悲劇を直に見てきた人たちが現場で
活躍していた時代を科学性善説の時代、とレッテル貼りすることに疑問を感じないのでしょうか。
新生日本を創るために汗水垂らして技術開発に勤しんだ人たちに自分の扱う科学技術に対して葛藤
の心などなかったとでも言うのでしょうか。自分が戦後生まれだから適当なことを言っているよう
にしか思えません。ちなみに1968年佐々木は数学の勉学を怠りバカらしい共産主義性善説に
耽って学生運動にご熱心だったのでした。
佐々木らの「科学論」と一般国民の現実は遊離しているのです。続く