真っ黒な世界。
いや、色なんて存在しないのかもしれない。

視覚が、聴覚が、触覚が、あらゆる感覚が機能しない。
上下左右どこともない場所に、私の身体は漂い続ける。

声:これが、世界の始まり。

声が、聞こえる。
男のものとも、女のものとも、子供のものとも、大人のものとも、人のものとも判らない、声。

声:私達の世界……、『むりやり小説ゲーム』は、ここから始まった。

何も無い、空白の闇の中に、様々なヴィジョンが……、否、私の頭の中に、直接走馬灯のように流される光景。
色々な人が筆を握り、その世界の中で、色々な人たちが物語を作り出す……、『世界の歴史』。

紀宮:貴女は……?
声:………>>713

そう、声が答えると共に、頭の中に流れ込むイメージが、姿を変える。
今、私の目の前には……、>>720