久しぶりに本を読み返してみたら面白いこと書いてあったよ。


もし何人かの人達を論争の渦にまきこんでやれとたくらむのであれば
「超能力」と言う一言をもちこむだけで充分です。
たちまちグループは超能力の肯定派と否定派のグループに分かれて
果てしのない論争が展開されることでしょう。

〜途中略〜

超能力論争には実りがありません。否定命題は証明できない、
あるものがないことを証明することはできない、という論争学の
大原則を無視して堂々めぐりをすることが多いからです。

人はつねに超能力が大好きで、それが存在しないという主張に
好感をもちません。あやしげな仮説のほうを支持し歓迎します。

私たちの超能力へのひそかなあこがれがある限り、超能力論争は
科学者が動員されてコケにされ、奇術師がむなしい正論をくり返し、
大衆という陪審があいまいな判定を下すという図式が未来永劫に
反復されるでしょう。

松田道弘「超能力マジックの世界」より〜