むさしです。
カードマジックの技法の一つに「パス」がある。
パスとは、簡単に言えばデックの上半分と下半分を密かに
入れ替える事である。
私はこのパスという技法が悉く苦手である。
苦手と言いながらも、色々なスタイルのパスを覚えたが、
やはり苦手なものは苦手である。
私が普段、一般客に対して見せる数あるカードマジックの中で、
パスをするに相応しい箇所が一つだけある。
それはアンビシャスカードの冒頭部分である。
この部分は色々なマジシャンから、
「ここはパスを使わなければならない!」と言われた。
なぜそのような定義が出来たのかは分からないが、
かなり浸透している定義で、
その証拠にプロアマ含め数々のマジシャンがここでパスを使う。
パスが上手い人はそれはそれでいいのだが、
ミスディレクションが効いていないのか、
元々下手なのか、無理に苦手なパスをして、
バレバレの人も少なからずいる(私も含まれる)。
そこで私は考え直した。
わざわざ無理にパスをしなくても良いのではないかと…
最近私は「リフルシャフルコントロール」という、
簡単な技法で演じている。
改めと、口上と、間を工夫すれば、パスであろうが、
リフルシャフルコントロールであろうがどちらでもよく、
どちらも十分不思議である。
このように、少し工夫するだけで
演じやすくなるマジックは他にも色々あると思う。
私ももう一度見直してみよう。
「こんな子供騙しの技法なんぞ、屁の突っ張りにもなるかい!」
と思っているマジシャンの方も、是非一度自身のマジックと
真剣に向き合ってみては如何だろうか?