もちろん、悪意などないに決まっているよ。
ただ、手品師としてのモラルを守っていないということだ。

おいしくて体によい食物を産地を偽って売っているようなものだ。
買っている人も大満足しているし地域の経済にもよい影響があるかも
しれない。しかし欺瞞は欺瞞だ。どうせなら産地を正しく表示して
売ればよい(はっきりと手品と強調して演技をすればよい)。

そうしないのは、そうすると売れないだろうと思っているから。
つまり「超能力かもしれない」という不当表示の力で売っているからだ。
演技そのものの力で売れているならすぐにでも正しい産地すなわち
「これは手品です。超能力ではありませんよ」と強調して演技すればよい。

もちろん「手品だ」と演技の途中に常に言わなくてもいい。
たとえば最初と最後だけとか。そして占いはやらない。
なぜなら占いというのはトリックではないが人間の心理をついて
当たったように錯覚させるものだからだ。その意味で、タネがないのに
超能力的な力を発揮できるという非常にきわどいものだ。これを
手品ショーの後とか間にやったんでは、「私のショーも手品ばかりではなく
超能力を使っていますよ」といわんばかりになる。これが誤解のもとだ。