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「正統派」っていうのが何かっていうのも、定義がけっこう難しい。
1) IJA のチャンピオンシップなんかで、難しい技をやったり道具の数を増やしたりでいっぱいいっぱいの正統派。難しいけど、パターンは乱れるし、よく落とす

2) 道具の数はやや少なくても、年季の入った正統派プロの名人芸で、パターンにぶれがなく、技のつなぎもスムース、まず落とさない
とでは、同じ「正統派」でも印象はまったく違う気がする。
2 の方が、一般の観客に受けるし、見てて飽きない。

1の中でも「難しいけどありがちな技」ばかりを集めた演技っていうのは、確かに飽きる。
ジュニアなんかで「うまいけどなんかつまらん」「後で誰がやったか思い出せない」っていうのは、この路線。

Gatto のすごいところは、1 の難易度で 2 の境地に入っていることだと思う。

一方で、マニアックっていうのも、これまたいろいろな気がする。
サイトスワップに凝ったり、身体の変なところを通したり、っていうのは
確かに一般の観客には「だからどうした」になりやすい。
でも、それが完全にその人の「スタイル」や個性として定着してしまえば、一般の観客でも楽しめると思う。
で、俺は Koumei Aoki にはすでに「スタイル」ができていて、ドロップさえ減れば一般の観客にも面白いと思う。

また、正統派、マニアックの二分化だけだと、その線に載らない人もいる。
芸術志向というのか、美しさを目指している人。
俺の好きなところだと、マイケル・モーションとかヨーヘン・シェルとか。
マイケル・メネスやジョン・ヘルドもそうかな。
ガンディーニの一派もこの路線だけど、俺の好みのテイストではない。

正統派でもマニアックでも、要は「味が出ている」かどうかなんじゃないかな。