DIABLOができなくなったので僕は次に同じような事ができるゲームを探した。当時、DIABLOと双璧を成していたUltimaOnlineに僕は目を付けた。このゲームは
マシンスペックをかなり必要とするので僕のマシンでは辛かった。それでもDIABLOのような単純な戦闘ゲームと違って一種の仮想現実だったから面白かった。僕は
人を殺すよりも、このゲームに熱中した。数千人が一度に広大な世界でそれぞれの職業、、、戦士、魔法使い、武器を作る鍛冶屋、回復薬を作る薬屋、魚釣り、洋裁
など。一種のコミュニティのようなものが存在していた。また、サーバ内にデータがあるため、DIABLOであったような改造ツールではキャラの不正改造は出来ない
。だから一応、みんな平等だった。日本語も使える。最初、同じような初心者冒険家と冒険を共にしたり時には現実の話をしたり。とても面白かった。DIABLOなん
かよりもずっと面白かった。パッチというものがあり、定期的に修正・拡張されるのも良い所だ。UltimaOnlineは関連サイトも多数ある。僕がいつも見ていたUlti
maOnline関係のサイトは数百万Hitもしていた。この日記を書いている今は700万HITを超えた。その掲示板で僕は一時、常連となった。つまり、ゲームがつまらな
くなった。それは、第一にキャラクターの成長が極端に遅い事。第二に、キャラクターの成長過程が単調な事。そして、僕のマシンスペックでは動きが遅くて満足に
ゲームが出来なかったからだ。だから僕はその掲示板で「荒らし」と呼ばれるような発言を繰り返すようになった。僕は荒らしでもなんでもよかったが、こんな僕に
相手をしてくれる人がいる事が嬉しかった。ゲームと同じぐらい、もしくはそれ以上、満足感を感じた。今まで誰からも相手にされた事の無い、都合の良い時にだけ
利用されてあとは捨てられる。そんな中学時代を送り高校に通っていた僕は毎日がとても楽しいものになった。けれど、そのうち、僕は満たされなくなってきた。昔
みたいに「友達」と呼べる人と、一緒の価値観を持って緊張なんてしないで気楽に生きたい。こんな電気の世界で人と話せるようになったって意味が無い。これは本
当の僕ではない。激しい鬱に見舞われる。そしてどうしようもなくなった僕は頼るものは親しかいなかった。僕の苦しみを分かってもらうために、手首を少し、切っ
た。リストカットというものだ。それから、首を吊る真似もしてみた。これだけ苦しい事を分かって欲しかった。僕は精神科に通う事になった。精神科なんて全く期
待してはいなかったが、性格を変えて欲しかった。こんな脆くて弱くて細くてすぐに痛む魚の稚魚のような僕の性格を変えて欲しかったけれども、医者はただ話を聞い
て薬を出すだけ。出る薬を飲んでも何も変化も無い。「抗不安剤」という種類のものらしいが、僕の性格が変わらなければ意味が無い。俺は精神病じゃねぇ!ふざける
な。なんであんな奴等と一緒にされなきゃいけないんだ。俺は馬鹿じゃない。むしろ頭がいい。だからちょっとの事ですぐに傷つくんだ。そこらへんの能天気な木偶野
郎とは違う。精神科なんてそんな生きた死体のような奴が行く所だ。だが僕は興奮して危険だと診断されて精神病院に入れられた。地獄だった。何もする事が無い。そ
れに周りの人がみんな障害者風のどこか抜けた人間というよりも生物、物体のような人ばかりだったからだ。僕はそれが屈辱だったし、こんな場所に入れる事が治療と
改善に繋がると考えた精神科医とそれに従った両親が憎らしかった。閉鎖病棟だったので自由に外出も出来ない。毎朝、血圧と体温を計りに来る。うざい。俺を病人扱
いしやがって。食事だってさっさと死んだ方が良いような気違いと同じテーブルで食事を摂る。苦痛だった。こんな事なら家でおとなしくしていた方がよっぽどマシだ
と思った。そんな日々が続いた後なんとか毎日頭を下げて退院させてくれるように両親や担当医にお願いしてやっと退院できた。そして家に帰ってきた。