悪夢の始まりは些細なことだった。Safariの発表に湧いていたMac界で、
ある厨房が日本語ローカライズファイルを配付しはじめたのだ。
それはまさに小中学生の工作のレベルの代物で、不適切な表現、
英語力の決定的な不足を感じさせる誤訳の数々を含んでいたが、
彼はそれを恥ずかしげもなく、大々的に宣伝し始めた。

「最高の翻訳精度を誇る」

だが顔の見えないインターネットにおいては、
彼が子供であることには気づかれにくく、インストーラ形式になったそれは
初心者ユーザーを中心に普及していった。
その恥知らずな宣伝方法、翻訳の質は中級以上のユーザーの失笑を買っていたが、
何を思ったのかAppleの日本語ローカライズチームがI_C_Tリソースの吸収を発表。
なんとあの厨房翻訳をベースにローカライズを行うといいだした。
事実、以降のベータにはほぼ何の質的改良も施されていないI_C_Tリソースが追加されている。