書生のフライデーが僕らを送ってくれた。
部屋の奥の机には京友禅ペイントが施されたPOWERBOOKが見えた。
「ヘビー・デューティーな生活みたいですね」と僕はフライデーに言ってみた。
「やわじゃないですね」とフライデーはちょっと考えてから答えた。
「いわゆるパワブク信者というタイプじゃないんです。何はともあれまず京友禅という人ですから」
「ヴァカみたい」と小さな声でユキが言った。
僕もフライデーも聞こえなかったふりをした。