ミニミー、ヴァーン・トロイヤーは芸人だ。彼は体が小さいことを売りにしている。
例えば岡村が猿の真似をしながらチンパンジーと一緒にCMにでたとしよう。
それに対して「あのCMは猿顔の人間を笑い者にしようとしている」と文句をつける人間はいない。
一体、誰が彼の、芸人として「長所を生かした」仕事に文句を付けることができるだろうか?

ではそれと27の主張、体が小さい芸人と猿顔の芸人は何が違うのか。
それはヴァーン・トロイヤーの「身体障害者」という、ある人種がいろんな意味でとても気にしているレッテルだ。
その「ある人種」は人の身体に障害があるということをアンタッチャブルなものだと強く意識している。
だから彼等は障害者に関することにはとてもデリケートで、
障害者を話題に出したり、あまつさえ笑ったりするなんてことには当事者以上に激しく反応する。
彼等は身体障害者を思いやる気持ちは誰よりも強いのだ。

だがとても残念なことに、彼等は、その必死の「保護」そのものが、
健常者と身体障害者との間に「差別」の線引きをしているという事実に気づいてはいない。
彼等は自分達こそ障害者を真に理解している保護者であり、
世間は皆、身体障害者を笑い者にしようとしている差別主義者だと信じて疑わないのだ。