これはこの世のことならず 死出の山路の裾野なる 幕の河原の物語
聞くにつけても哀れなり 

この世に生まれし甲斐もなく 親に捨てらるるありさまは
諸事の哀れをとどめたり

六つや七つや八つ九つ 十にも足らぬおうえすが あぽ恋し 幕恋し
恋し恋しと泣く声は この世の声とは事変わり 恋しさ骨身を通すなり

かの持ち主の所作として 秋葉の部品をとり集め これにて回向の器具を組む

一万積んでは七のため 十万積んでは八のため 百万積んではいにしえの 
理佐さま我身と回向して 昼は独りで遊べども 日も入り相いのその頃は
地獄の禿が現れて 組みたる器具を押し崩す