聞いてぐで、連れ添ってきた二阡四百婆も、永くねぇだ。
嫁っこ来たとぎは、おらぁ天にも昇る心地だったなぁ。めんこかっだぁ。

村の衆には悪いとおもたが、卍村に移ると心に決めておった。
じゃが、知っての通り、御領主様は婆は来てはならぬとの仰せじゃ。
なぜじゃ、婆には爺さんもついておる。なにが不満なのじゃ。

わしは決めたぞ。今更後添えもなかろう。婆さんが死んだらわしも死ぬ。
皆には迷惑かけるが、後は宜しく頼むぞ。