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悪いが、俺の仕事は司書だ。
また新潮文庫にさほどの興味はない。あれは高校生・大学生向けであろう。
社会人となったいま、一般教養も糞もない。読みたいかどうかだけだ。
とっつきやすいものにもいろいろあるが、吉川とか文学には一切興味関心は
ない。

俺は棚を右往左往するくらいだったら、棚をはじめから一つ一つつぶしていった
ほうがいいだろうということを述べている。他の人がどのように本を選んでいるか
は知らぬが、結局何らかの縛り、規矩がなければ精神が放散してとりとめも
つかないのではないか、ということを述べている。物を選ぶといっても、
万巻の書を前にして選べといっても所詮無理である。

確かに目的のない読書であったにしても、何らかの方針・構想をもってせねば
ダメであろうということを述べたつもりだ。

歴史を専攻したとしても、時折他分野に面白い本を発見する。例えば、俺は
東洋史専攻だが、日本史の本で日本の歴代海軍大将総攬といったような本が
最近出たが、ぱらっとめくっただけで読みたくなった。そういうふうに、
他分野で読書欲をそそる本があることも知らずにすごすのはもったいない。
また暇な時間をそうした新しい知的喚起によって有意義なものにしたいだけだ。
ただ、なぜか吉川某の小説を読みたいとは思わん。