>>769

お弁当タイムも終わってひと段落つくと
途端に時間の流れがゆるやかになる
流れ星が見えるたびに遠くでかすかな歓声が聞こえ
やがて風の音と木々のざわめきにかき消された
二人は寝転がって空を見上げた
「綺麗ですね」
しばらくの沈黙のあと、みしおたんがそう囁きかければ
また少しの間をおいてから
「そうだな」
と祐一が応える
ゆっくりと時間をかけ、一つ一つ確かめ合うように言葉を交わす
少しずつ二人の距離を埋めていく
それにつられて流れる星もまた、少しずつ数を増していった

長い長い夜
二人はたくさんの話をした
将来の夢、恋愛について、真琴の思い出、みしおたんの過去・・・
今まで話したことのない話を
途切れ途切れに、何度も何度も言葉を詰まらせながら
濡れた頬が星に照らされるみしおたんを、祐一はこの上なく美しいと思った
優しい眼差しを向けてくれる祐一を、みしおたんは何よりも温かいと感じた
二人の距離は限りなくゼロに近づき、やがて唇が触れ合う

星の降りしきる丘の上
すべての幸せがそこに在った・・・