>>722

「へえ、これが天野の部屋か、意外と可愛らしいんだな」
「どういう意味ですかっ」
「いやなに、それより熱はどうなんだ?」
「あ、それはもうこの通りだいぶ良くなりました、日曜日も大丈夫です」
「いや、病み上がりで寒空の下に一晩中なんて絶対ダメだ」
「えっ?だって、もうほとんど治ってますし・・・」
「ダメだ」
「どうして!?相沢さんは・・・私とは一緒に行きたくないんですか・・・?」
「バカ、そんなわけないだろうっ」
「だったら・・・」
「天野が熱出したって聞いたとき・・・真琴の時のことを思い出した」
「あ・・・」
「もうあんな思いはしたくない・・・」
「・・・ごめんなさい、相沢さんの気持ちも知らないで・・・でも、私・・・」
「天野・・・ホントに、大丈夫なんだろうな?」
「え?」
「だったら、今のうちに願い事たくさん考えておけよ」
「は、はいっ、あ、でもそれはもう決まっています」
「へえ、さすが用意がいいというか・・・叶うといいな、その願い」
「はい、叶えて下さいね」
「え?俺が?」
「あ、いえ、相沢さんの願いも叶うといいですね」
「おう、ってまだ考えてないけど・・・じゃあ俺はもう帰るから、無理するなよ」
「はい、相沢さんも風邪うつったりしないで下さいね」

・・・叶えて下さいね、相沢さん
私の願いは一つだけ“いつまでも相沢さんのそばにいること”なんですから・・・