>>865

智子の胸の中は、熱かった。
神戸の友人達と別れ、上京し、独りで受験勉強に励んでいた寂しさ。
あの3人組に意地悪をされ、神戸の友人達は付き合い出していた孤独感。
そんな自分をおせっかいながらも気にかけてくれた、藤田浩之。
バカでスケベだけど優しかった藤田浩之。
あの夜。
そして再び訪れる、一人ぼっちになるかもしれない不安。

それでも…キスをされて、女心が激しくゆれ動く。
憤っていても、浩之の言葉を待っている…
もう一人の冷静な自分が見ているような感覚。

(お願い…何か言うて…藤田君…)