いつの間にか最萌トーナメントで当たり前になった、投票開始直後の光景だ。
「ふぅ、今日も無事矢印を切り抜ける事ができたんだよ・・・」
ある日、いつもの通り0:00直後に投票を行っていた名雪車に向かって
投げかけられた矢印。そしてそれが名雪車に命中。会場は大パニックとなった。
その日から名雪車に向けて放たれるようになった矢印。投げかける人は、
神と呼ばれるようになった名雪車初ヒットした人にあやかりたかった人や
それに便乗する人、ただお祭り騒ぎをしたい人。その数は初め少しだったものの
うなぎ登りに増えた。
「うーん、また当たったら車に傷が増えちゃんだよ・・・」
矢印が増えたと同時に、自分と同じ姿をした車や、似たような姿をした
車・・・中には車ではないものも混じっていたりするが・・・も肩を並べて走る
ようになった。これもお祭りの勢い、という事なのだろう。
元祖名雪車は、一つため息をついた。
「捕まらないは捕まらないで、余計プレッシャーがかかっちゃうんだよ・・・」
「・・・では、そのプレッシャーを無くして差し上げよう」
「誰っ!?」