「それより…時間、大丈夫?」
「…大丈夫じゃなさそうだ」
「早く行ってあげなよ。あゆちゃん、待ってるんでしょ?」
「ああ、そうだな…じゃあ、行ってくる」
「うん…ふぁいとっ、だよ」
「おう!」
あわただしく残りのトーストをほおばって、祐一は出ていった。
わたし…笑顔で居れてたかなぁ。
…もう、いいよね。
祐一、行っちゃったもん。
泣いても…いいよね?
そう思った瞬間、涙がこぼれた。

分かってたのに。知っていたのに。
祐一が、あゆちゃんを選んだって。
ふっきれたつもりだったんだけどなぁ…。
ごめんね、祐一。
もうちょっとだから。
頑張って祐一のこと、従兄弟だって…。
単なる、従兄弟だって、思えるように…なるから。
だから…それまで…それまでは。
好きで居ても、いいよね…。