「……ダメ、ぇっ……ダメ、ダメだめぇぇっ……!」
サラサラのロングヘアーが振り乱される。ビクンビクンと身体が震える。
「ダメ、ダメ、ダメダメダメダメぇぇっ……!」
コイツの前でイッてしまう。
コイツが見てる前で、私は、女としてもっとも無防備な姿を晒してしまう。
嫌だ。
コイツの前でだけは、そんな姿を晒したくない。

そんな郁未の気持ちに反して、指の動きは止まらない。
既に郁未の10本の指は、郁未の命令など受け付けない。
指達が従うのは、ただ乾ききった身体を潤す、その一点のみ。

それでも郁未は歯を食いしばり、顔を歪めて最後の絶頂だけは避けようとする。
とっくに指に裏切られていても、とっくに身体に裏切られていても。
もう、とうに限界は超えているのに、少年に対してのみ郁美が持つ妙な羞恥心が
最後の一線を越えさせない。
瘧のようにブルブルと蹲った身体を震わせても。全身に脂汗を滲ませていても。
大きくつぶらな瞳に涙を溢れさせていても。敏感な秘唇に涙を溢れさせていても。

「郁未」
健気、いや哀れなほどに耐える郁未に、少年は無慈悲に投げかけた。
「“頭隠して尻隠さず”ってことわざ、郁未なら知ってるよね?」

うずくまりブルブル震えている郁未の尻を、少年の掌がさわぁりと撫で上げた。

「あ……あ…あ、ぁあ、ぁああ、ああああぁぁっ……――」

もう、溢れきった激情を止められるものは、何も存在しなかった。

「――っぁぁあぁ……ぁあああああああぁぁぁぁああああぁぁあ……っ!!」