電気を消した部屋。
 雨音が窓を叩く音。

 ピカッ
 どっかーんごろごろごろ
 そこにふいに、雷鳴が轟く。
「きゃーーーっ!」
 闇を切り裂いて、悲鳴。
「詠美、どうしたっ!」
 電気をつける。
 そこには、
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 涙目になって、枕を抱きかかえる詠美の姿があった。
「ふみゅ〜〜」
「詠美……雷、怖いの?」
「え……な、そんなわけないじゃない。じょていのあたしがカミナリのひとつやふたつ……」
 ピカッ
 どっかーんごろごろ
「ふみゅううううううっ!」
 枕をぎゅっと抱きかかえ、恐怖の表情で叫び声を上げる。
「あ、かなり近いな」
「バカバカバカっ! そんなこといわないでよっ!」
「やっぱり怖いのか」
「ふみゅ〜……怖くなんか、ないモン」
「まったく、意地っ張りだな、詠美は……」
 和樹はベッドの上にうずくまる詠美に近寄り、ぽんぽんと頭を撫でる。
「あ……和樹……」
 なでなで
 なでなで
 優しく頭を撫でつづける。