あかりが好きだ。あかりが好きだ。
お母さんになっても「浩之ちゃん」と呼んでしまうあかりが好きだ。
心はいつまでも浩之と出会った頃のままのあかりが好きだ。
「なぁに、浩之ちゃん?」
そんな風に甘えた口調になるあかりが大好きだ。

家事が済むと、ベビーカーを押して、思い出の公園に散歩に出かけるあかりが好きだ。
噴水前のベンチに腰掛けて、子供を無心にあやすあかりが好きだ。
キラキラ光る水しぶきに、我が子と一緒になってはしゃぐあかりが好きだ。
疲れて眠ってしまった我が子を抱きしめてほおずりし、この子は大きくなったら
どっちに似るんだろうなどと想像するあかりの優しい微笑みが大好きだ。

家路につこうとするとき、ふと振り返って公園を見つめ、感慨深そうにするあかりが好きだ。
傾きかけた陽に目を細めたとき、その光の中に見慣れた人影を見つけ、目を丸くするあかりが好きだ。
「浩之ちゃん、みーつけた」
そう小さく呟いて、浩之を待つあかりが好きだ。
訳もなく浩之の身体にもたれかかって、えへへっと笑うあかりが好きだ。

「なんだよ、散歩してたのか」
「うん、ちょっとね」

そんなさり気ない言葉に、いっぱいいっぱい気持ちを込めて甘えるあかりが好きだ。
そうして、三つ影を長く伸ばしながら、仲良く帰っていくあかりたちが好きだ。

あかり、君のことが好きだ。
好きだ。好きだ。大好きだ。

いつまでも、いつまでも。永遠に。