ぎぃ。
長い間開かずの間となっていた床下倉庫の鍵を外し、扉を開ける。
中からは埃っぽい匂いが漂いだし、中へ入ろうとした人物は思わず顔をしかめた。
「まさか使い物にならないメイドロボをそんなお値段で引き取ってくれる方が
 いるなんて、思ってもいませんでしたわ。最新型のメイドロボを買うつもり
 でしたからとても助かります」
「ええ、今レトロメイドロボブームが一部で流行っていますから。もっとも、
 メイドロボではなくて、アンティークとして飾る事が目的なのですけれどね」
 今のこの家の主らしい女性は、部屋の一角を指さし、
「あのメイドロボなんですが・・・宜しくお願いしますね」
「ああ、あれは・・・HMX-13型ですね。当時12型と合わせて空前のブームを
巻き起こしたんですよ、これ。奥さんはご存じないかもしれませんが」