周りに、この家の主が不必要だと判断したと思われる雑多な品物等が、
長年埃を被りつつ、山積みになって放置されている。
それは、もうタイプがかなり古くなってしまった家電用品だったり。
昔は子供が喜んで遊んだだろうおもちゃだったり。
ここは、床下収納倉庫の中。
そんな暗い、そして埃っぽい澱んだ空気の中、彼女はいた。
手足を前に放り出し、壁により掛かったままで。
周りの家電用品やおもちゃと同じく、埃を被りながら。
ブゥゥゥーーーン・・・
『――起動システム作動・・・正常終了』
『――自己メンテナンスプログラム起動中・・・
 左足首に損傷部分有り。両腕部が油圧不足、現在平均出力の10%を
 下回っています・・・』
この台詞が、もう何度頭の中に響いただろうか。
・・・ここに入ってから、もうどのくらいになるだろう。
定期的なメンテナンスの為に、自動的に起動システムが立ち上がって、
電源温存の為にまたすぐに電源をOFFにする、そんな繰り返しが・・・
確か251回目のはず。