「はぁっ…はぁっ…」
 あたしは肩で大きく息をしていた。
 もう、起き上がることもできないくらいに。
「茜、今度はあたしが…」
 あたしだけ快感に浸って茜はお預けはかわいそう。
 あたしは茜のパジャマに手をかける。
「いいえ、だいじょうぶですよ」
「えっ…?」
「それより、詩子、別に書いているものの続きは?」
「そんな…もう疲れてるから…」
 ただでさえ寝不足なのに、今体力を使い果たし、
 そんなことはできそうにも無かった。
「それじゃ完成しませんよ」
「…う〜」
 あたしは恨みがましい眼を茜に向ける。
「私はもう寝ますから、詩子はがんばってくださいね」
 そういうと、布団を頭までかぶってしまい、眠りに入ってしまった。
「ひどいよ、あかね〜!」
 でも、すでに茜は寝息を立て始めていた。
 もしかしたらお預けをされたのはあたしかもしれない。
 そう思い始めたのは、空が漆黒から紺色へと変わり始めたころだった。

…おわり…