<トラ!トラ!トラ!(3)>

「…ねぇ、由宇さん…」
 やや興奮気味の声で話しかける渚。
「なんやっ!」
 こちらもうわずった声で短く答える。
「もしかして…もしかして、今日はいけるんじゃないですかねっ!?」
「まだ…まだ負け取るけどなっ…。でもここで打ったら…。
ホンマは、ウチも…ウチもそう思っとったとこやっ!」
「いけますよねっ!」
「おうっ! よっしゃ、最後の力を振り絞って、いくでーっ!」
「はいっ!」
『かっとばせーっ!』
「かっとば…打った、打ったでっ!」
「すごい、どんどん伸びてます!」
「行った、行ったでーっ!」
「やったーっ!」
 互いに抱き合って思いっきりジャンプする二人の少女。しかし…。
『えっ?』