<トラ!トラ!トラ!(1)>

ここに来てなんですが…なれ合いマターリ(w
前スレの「二人とも阪神ファンだったら?」のネタです。

「かっとばせー、し…、」
「…か、かっと…ばっ、せーえー、」
 ここぞと声を張り上げようとした瞬間、ワンテンポ遅れて入った声に、
調子を狂わされ、由宇は思わず前列につんのめりそうになった。
「こらっ、なんやねん、自分! 気合いが入っとらへ…なあああっ!?
な、なんやねん、その格好!?」
 思わず通路側に後ずさる由宇。彼女が自分の隣りに見たのは、
虎縞のはっぴに帽子、スカートの少女。
メガホンを両手に一つずつ、首から予備を三つぐらいぶらさげている。
あまつさえ、サポーターかなにかと勘違いしているのか、
頬にまで両側にそれぞれ三本ずつ、縞が入っている。
 しょぼくれて肩を落とした様子と内気そうな顔と比べると異様に不釣り合いな格好である。
「…そうですよね…気合い…入ってませんよね…わたし…」
「い…いや、服だけやったらウチよりよっぽど入っとるけど…」
 かろうじて返答を返した由宇は、片手に一つのメガホンを除いては普段着のまま。
「…どうしても…遅れちゃうんです。
やっぱり…わたしには無理なのかな…。
わたしなんかが応援するから負けちゃうのかなあ…」