「ふぅ、なんかどきどきしますね」
「ま、初めての試合だからな」
控え室で祐一の前に座る栞。
最萌トーナメント初出場とあって流石に緊張している。
「栞、がんばるのよ」
「お姉ちゃん……」
今日はセコンドとして祐一と香里が側につく事になった。
「栞、入場で気合負けしてはダメだ」
「はい」
「相手の度肝を抜くような入場をしなくてはいかん」
「はい」
「そこでだ。思いっきり花道を駆け上がり、リングに飛び乗ると同時に血を吐く! どうだ!」
「……」
「……」
「ダメ……か?」
「祐一さん、ひどいです〜」
「却下よ。はぁ……セコンドの方が心配だわ」
「ぐあ、せっかく考えたんたが……」