「あのー、ここってどこですかぁ」
「ギニアだよ」
「ええっ」
「いや、先生は正しいぞ。修行といえばギニア。何ら問題ない」
「そうそう」
「うぅ、何だか私だけ仲間外れ」
「それじゃ手本を見せるね」
先生は一本の老木に近寄る。
「使うか?」
「祐一さんっ、錆びた日本刀なんてどこから出したんですか」
「気にするな」
「そうだよ、細かいことを気にしちゃダメ。あ、日本刀は要らないよ」
「そうか」
先生は老木にそっと手をやり、そして。
「頑張って、お兄ちゃん」
「あっ」
先生が老木に声をかけると、見る見るうちに芽吹きだした。
うーむ『おにいちゃん』が死体をも蘇らせるとは、あながち嘘ではないのかも。
「凄いです。これが『お兄ちゃん』の力なんですね」
「うん。初心者の栞ちゃんにはちょっと難しいけど、今の感じを忘れないでね」
「はい」