<連続マターリ小説・第四章>

 腹も減っていた事もあり、最初の二人前は難なく平らげた。しかし、3人前を食べ
終えた辺りから雲行きが怪しくなってきた。今俺の目の前には6人前目の皿が置いてある。
 一方の澪はと言うと…7人前目を平然と平らげていた。
 『あのね』
 『おいしいの』
 『やっぱりお寿司に限るの♪』
 時間は20分を過ぎた辺り…1人前3分のペースでここまで来ている。花も恥らう女子高生が
こんな事で良いのだろうか、いや、良くない(反語)
 …思わず反語を使ってしまうくらい、澪のペースは凄かった。いや、単にマイペースなだけか。
 「残り5分だよ」
 おばちゃんの非情な声。見ると時計の針は、確かに残り5分を示していた。
 残り五人前、支払いの事を考えると、失敗は絶対に許されない…
 …だって払う金なんて無いし。
 「よーし、俺も男だ。1分で1人前完食してやるぜ!。見ててくれ、みさき先輩!」
 神頼みならぬ先輩頼みで、俺は必死に寿司を食い始めた。
 気分はまるで、わんこ蕎麦状態。食べ終えた瞬間に次の皿が来る。
 と、澪が静かに箸を置いた。そしてスケッチブックにペンを走らせる。
 『あのね』
 『ご馳走様なの』
 かかったタイムは、28分と45秒。…あなどれない。
 残るは俺の2人前のみ、何としても罰金(10人前1万円)を避ける為、必死に
なって口の中に寿司を詰め込む、詰め込む、詰め込むっ!

 そして…

 (…きっと続く)