みちるのおつかいF
とぼとぼと俯いたまま、商店街の路地を歩いてると、遠くからすごい音が聞こえてきた。
唸り声みたいなその音は、だんだん近づいてきて・・・・・近づいてきて・・・・・・・
はっと、前を向いたときには、バイクがすぐそこまで来ていた。
ギャギャギャギャ〜!!!ガシャ〜ン!!
「あいたたたた・・・・・あんた、大丈夫やったか?」
「う、うん・・・・・」
「ボケっと歩いとったらあかんで。ドライバーがうちやなかったら、どうなってたことか」
「違うと思うけど。お母さんがスピード出しすぎなんだよ」
「観鈴!あんたは黙っとき。大体、あんたがまた学校で癇癪起こしたゆうて聞いたから、
仕事そっちのけで駆けつけたんやないか」
「ち、違うもん。癇癪なんてもう起こさないよ。ただ、ちょっと階段で転んだだけで。
お母さんが勘違いして・・・・・」
「そんなん関係あらへん!全く、観鈴ちんは困った子やなあ」
「が、がお・・・・・・」
ポカッ!
「いたい・・・・・それ、まだやるの・・・・・」
「当たり前や!ふう。で、ほんまに大丈夫なんか、あんた・・・・・って、おらんし!
観鈴!どこやったんや?」
「知らないよ、私・・・・・」
「まあ、怪我はしとらんかったようやし、平気やろ。ほな、うちらも帰ろか」
「にはは、良かったね。お母さん自賠責入ってないもんね」
「あ、あんたはなあ・・・・・・」
〜つづく〜