あるところに、風子さんと鮮烈さんがいました。
ある日、鮮烈さんは山を荒らしに、風子さんは川へ木彫りに行きました。
風子さんが木を彫っていると、川の上流から、異常に大きな桃が流れて来ました。
風子さんは、これを斬らずにはいられませんでした。
ザシュ!
すると中から、かわいい女の子が生まれて来ました。
風子さんは、この娘を育てることにしました。
山から帰ってきた鮮烈さんにこの事を告げると、たいそうお喜びになりました。
二人で話し合った結果、名前は「美汐」と付けられました。

次の日、美汐は異常に成長していました。
そしてなぜか、美汐の周りには狐が集まっていたのです。
おかげで、鮮烈さんと風子さんは、食料に困ることはありませんでした……

そんなある日のことです。
近頃うわさの「まごめちんメール」という盗賊が、美汐を付け狙っているというのです。
それを聞いた風子さんは、美汐を連れて逃げることにしました。

というのは、全部嘘です。