…終わったのは、たった一つのイベントに過ぎない。
俺と弥生さんの情事という、一つの契約。
逆光の弥生さんの顔を、俺はまっすぐに見つめる。

弥生 「何か?」
冬弥 「いえ…」

俺は、そっと車の外に足を下ろす。
俺は、この眼のフィルムに、全てを焼きつける。
俺の出会った弥生さんの全てを、全てを…。
いつから、こんなゲームは始まってたんだろう。
こんな、想い出以外に何も残らないゲームが…。

弥生 「ねえ、春日さん」

ドアを支えたまま、弥生さんが静かに話しかけてきた。

弥生 「…私、あなたのこと… 本当は愛していたのですよ……本気で…」

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