香奈子「.......ぷっ........瑞穂、メガネずれてる。」
瑞穂「え?え!」
 慌ててメガネを直そうと手を上げるが上げた手が引っかかってメガネが外れてしまう。
瑞穂「あ。」
 その動きを読んでいた香奈子がメガネを空中でキャッチする。
香奈子「はい。」
瑞穂「あ、ありがとう。」
 香奈子は瑞穂の顔にメガネをかけてあげると、そのまま瑞穂の頭を抱きしめる。
瑞穂「香奈子...........ちゃん?」
香奈子「強く.......なろうね。」
瑞穂「..........うん。」
 香奈子にはわだかまりもあった。もちろん瑞穂もそうだったのだろう。だが、それでもと一生懸命看病してくれた瑞穂の事を、香奈子は全力で守りたいと思った。そしていつかそれら全てをふっきって生きていける強さを身につけたいと。
香奈子『それに、瑞穂には長瀬君もいるしね。』
 香奈子は手を離すと立ち上がって遊園地マップを取り出した。
香奈子「..........さて、次はどこに行く?」
 いつものペースに戻って瑞穂に問いかける。香奈子はそれができるくらいには強くなれている自分を少し誇らしく思った。