「え……」
「寂しかったんでしょ? なんか置いてかれたような気がして」
急な問いかけにイビルは固まって。そんなイビルをメイフィアは優しく見つめて。
「エビルは確かにしっかりしてて、やり手だし、頼りになるし、なんだかんだで優
しいからね。彼氏ができるのも無理はないけど」
「……ああ、それはわかってる」
誰よりもあたいが一番。そうイビルは胸の中で思って。
「けれどアタシに言わせれば、あんただって負けてないわよ。ちょっと不器用なだ
けでね」
「メイフィア……」
「ま、あんたたちはずっと一緒だったからね。理屈じゃわかっててもってこともあ
るかもしれないけれど。でも、何も変わらないわよ、大事なところは。おそらくね。
だからさ……」
「な、なんだよ……」
メイフィアがイビルの顔を覗き込む。悪戯っぽい笑みを浮かべて。
「だから……」

ぱちんっ。

「ってぇ…………何すんだよこのルーズ女ぁ!」
「そうそう。そうこなくちゃからかいがいがないじゃない。あんたはそれが取柄なん
だから」
「うるせー! 今日という今日は焼き殺してやるっ! 待ちやがれぇ!」

騒音公害もなんのその。大声張り上げ炎を出して、メイフィアを追う怒りのイビル。
けれどその面差しは、雲一つない今日の夜空のようにすっきりと。
でもまた、悩むかもしれない。
けれどもそんなときにはいつも、仲間達が、そして親友が、彼女についているのだから。