「こんちわーっす。」
 所帯が増える事になっても、日頃の日課が変わるわけではない
長瀬とは、健太郎は公私に渡って、付き合い深い
今日は売り物の修繕に来たのだった
「いらっしゃい、健太郎君、結花さん。」
 いつもと変わらない長瀬。しかしすぐに、顔をじっと見て
「む、健太郎君。」
唸るように言ったので、健太郎は一歩引く。
「な、なんですか?」
「昨日・・・。」
「はい。」
「餃子食いましたか?」
健太郎はこけそうに、なるのを堪えつつ違いますと応対する。
「冗談ですよ。でも何か良い事でもあったんですか?」
「わ、わかります?」
人間幸せな時は、そう言われると顔がにやけるようだ
「わかりました、ついに結婚なさるのですか?」
「えっ、どうしてそれを。」
と慌てた素振りを見せたのは結花。それが思い付きからくる
問いかけであるくらい、健太郎にはわかっていたが
「ばか・・・。」
と、手で顔を押さえる仕種をする