「マルチ、なんか獣王より大花火のほうが好きとか言われてるぞ」
「大花火ですかぁ…」
マルチは少し複雑な表情をした。
「大花火の良さも分かってるつもりではいます。スペシャル予告、ですよね」
「ああ…しかし、あれが外れると後ろ回し蹴り炸裂どころの騒ぎじゃないだろう」
「さすが浩之さん。わかってますねー」
マルチはポンと手を叩いた。
「さすが酔っ払ってコイン投入口から缶ビール流しただけのことはありますねっ」
「マルチ、それも言わない約束だろ!」
「あうっ。すみません。それ以来出入り禁止にされて、3年たった今でも出禁だなんてことは口が裂けても言えません!!」
「おまえ、ひさびさの起動で壊れてるんじゃないのか??」
「そんなことないですよぉ。これでも大花火語らせたら、ちょっと小一時間じゃすまないですよー。まずは赤ドンちゃんと青ドンちゃんの由来についてですけどーーー」
「そんなで小一時間も語るな。割愛してお送りしてくれ」
「…というわけです」
「要旨まで割愛するなっ!!」