もう、泣くのは止めた。
観鈴が悲しむから。
笑っていよう。
観鈴を安心させるために。
観鈴が教えてくれた、数々の大事な事を、無駄にしないように。
悲しんでばかりいた、あの時間から、ようやく私は歩き出せた。
新しい人生、新しい一歩、今日はそのスタートだ。
私の子供は観鈴一人だけど、二人で培ってきた事を、多くの人に知らせたい。
そうすれば、観鈴も笑っていてくれるだろうから。
私も笑っていられるだろうから。
歩き出そう。

見上げた夏の終わりの空に、飛行機雲が見えた。