>>41の続き
妖かしの一族のものがいた、それは悠久のときを生きる一族・・・いく千年も長く生きてきた一族であった
時の流れがゆったりと進むその空間のようにまわりの生活もゆったりと平凡で退屈なものであった
そんなときその一族の中では異色ともいうべき妖しの娘の存在があった。
妖かしの一族は人の一族とは関わりをもたぬようひっそりと人の世界との境界をさだめ生活してきたのだが
そのいたずらっ子は人の世界におりてみたいというのだ。
「人は限りある時間の中を燃えるように生きているわ・・・・その情熱は炎のように熱く・・・
なのにわたしたちの一族ときたら、この世界の外には見向きもしない、ただひっそりと自分の世界の枠
のなかで生きるだけ・・・・そんな生き方はごめんこうむるわ、わたしも燃えるように生きてみたいの
人間みたいに
「じゃが人間の生き方はわれらに比べればまさにろうそくの灯火、そなたの悠久の命も人間界にいけば瞬く間にもえつきてしまうであろう・・・・それでもよいのか」
「ええ後悔しないわ、でどうやって人間になるの?」
「人間には心というものがあってな・・・それが無くては人間になれないのじゃよ」