「俺はカロ(ピー)メイトでええねん」
 そう言い残して竹林は逝った。
 超うたわれるもの発売翌日に竹林の家を訪れた樋上は、修羅場続きですっかりやつれた竹林を見て心配になり、
何か食べ物を買ってくると竹林に尋ねた。
 それに対する返答が、竹林の最後の言葉だった。死因は過労死と判定された。

 超うたわれるものが発売されてから数日後に、最初の異変が起きた。
 超先生を始めとする葉にとって忌むべき存在である葉鍵板において、大量の首吊りカキコが発生した。
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ もうエロゲーは懲りた。現実世界の方が素晴らしい。
 ∪  ノ  超先生よ、ありがとう。
  ∪∪
 このカキコはやがて葉鍵板の全てのスレに蔓延し、人の来なくなった葉鍵板は静かに閉鎖された。

 うたわれるものをリリースできなかった東京開発室は葉を離れ、同人専業メーカーに姿を変えていった。
 東京開発室を失った葉本体は、P/ECEを主力とするミニゲームメーカーに成り果てた。
 今回の一件で巻き添えに遭った鍵は、樋上を前面に出して信者を呼び戻そうとしたが、
超先生の影響を払拭することが出来ず、その後は健全路線で細々とやっていくことになった。

 そして『萎えゲー』というジャンルを確立した超先生の名は、数多くの社会不適合者を立ち直らせた救世主として、
後の世に語り継がれることになった。

──終──