口を動かしながら器用に体操着を着替える。
シャツに手を通したまますぽん、と汗びっしょりの上着を脱ぐと、薄緑のブラが覗いた。
「あれ、さおりブラ替えた?」
「え?ああ、新しいのだよ?」
「新しいブラですと?」
すすすすす・・・と噂好きの(   )が寄ってくる。
「さてはさ・お・り・ん?」
下から上目遣いでつついてくる。既に脳の中ではその相手の顔まで妄想しているようだ。
「な、、、何……?」
「とぼけてもムダよ?男でしょ?オ・ト・コ!そういえば最近めっきりさおりん女っぽいもんね〜。
こっちはどうなのかな?やっぱ?」
「や!」
(   )がブルマの中に手を差し入れ、覗き込むようにするとぱっしとその手を叩き払う。
「あつっ!もう、ぶたなくってもイーじゃない!」
叩いてしまってから我に返ったのか、はっと一瞬手を見る沙織。
「あ、、、ごめん……その……」
「別にふつうの下着みたいだったし……あ、もしかしてあの日?」
何も答えず、ふいと視線を逸らすと(   )は(   )なりに気を遣ってみせたようだ。
「うんほら、元気にバレーやってたからそんなこと考えなくってさ……
あは?ね、お詫びになんかおごるからさ、駅前のケーキ屋さん行かない?」