>>189の続きです。

「ど、どっちでもいいだろ、そんな事は! それより、いい大学生がこんなところに
居ていいのかよ!?」
 そうだ。こないだもやれ試験だレポートだ論文だって、ロクに電話もよこさなかったクセに。
 こっちから電話しても、ろくに出もしなかったくせに!
 この万年抜作大学生!
「あ、それもう終わった。ぜーんぶ終わった。おれ、今完全なフリー」
 へらへらとそう抜かす。そーいう辺りが抜作だってんだ!
「……そんなことちっとも聞いてないぞ」
「そりゃあそうだ。だって終わったその足で来たんだからな」
 ゼミのコンパとか打ち上げとか全部ほっぽり出して来たんだぜーとか何とか、
恩着せがましくそんなことを言う。
 うるさい。この、ばか。どーでもいいから早く目隠し取れ!
「それなら、もっと前もって連絡しとくとか、すれば、いいだろ」
 そうだ。そうすりゃあ、もうちょっと、やりようだって……。
「おれ、腹減ってるんだ。早く梓のメシが食いたかったからな」
 暗闇が何となくあったかい。
 何となく……。
「お、お世辞なんか言うな。そこいらの弁当でも食っとけ!」
 どうせあっちでもろくなもん食ってないんだろ?
 この、万年欠食大学生が。
「……あいかわらず、ごあいさつだな」
 苦笑の気配。
 いつの間にか体ごと包まれていて。