>>723しばしの沈黙。
「あんたが藤田君と付き合うたほうが、この先いい関係になるんやないかな…と思ぅたんよ」
「それで、いいの?」
「私と藤田君とはいい友達にはなれる…やろうでな…」
その後、言葉を交わすことなく昼休みが過ぎる。

一方、校舎裏にて、
「こんなとこ呼び出すってことは…果し合いか?」
「…そう思われても仕方ないけどさ、岡田じゃないんだから…」
多少、ふくれた面で松本が抗議する。
「ははっ、それもそうか。で用件ってのは?」
「…吉井について何か知らない?」
「お前らのほうが詳しいだろうが?」
「知ってたら…こんなことしないわよっ」
松本は、浩之が1人になるときを窺って決死の思いで呼び出していた。それだけ深刻な何かがあるってことは浩之も感づいていた。
「そうだな…土曜日の午後だけど…」
そう言って事情を説明する。
「…そう…」
松本も土曜日の出来事を話す。
「それで…吉井のこと、どう思ってる?」
「どうってなぁ…そりゃ可愛いほうだし、困ってるなら何かしてやらないとなぁ…」
不測の質問に頭をかきながら答える。
「…優しいのね、誰にでも…」
「性分なのさ」

その後、しばらく話し込み昼休みが終わる。