「ところで理緒ちゃん家、風呂なかったよな?」
「えへへ、うちお金ないからね」
「それなんだけど、毎日銭湯って大変じゃないか? 銭湯代も馬鹿にならないだろ」
「ううん大丈夫。働いてるから」
「あ?」
「銭湯のお婆ちゃんに、終わるころ入れてもらうの。で、終わったら掃除するの。
シャンプーもリンスも、ドライヤーも使わせてもらえるの。結構便利だよ」
「へぇ………大変だなあ………」
「ううん、そんなに大変じゃないよ。お風呂場のお掃除も結構楽しいし。藤田くんもやってみる?」
「んー、まあ機会があればな」
「うんっ。じゃあ機会ができたら、一緒にお風呂はいろうね!」

「い!? いや、そ、それは………って、志保コラァ、なんだその目は! おいっ!」
(? ……藤田くん、どしたんだろ?)