「ねぇ、本当に渡して良かったの?スフィーちゃんの思い出がつまってるのに。」
 結花は婚約者に出来たアザをさすりながら言った。結花を見ながら
「いいのさ、あれがいつまでもあったらスフィーに見張られてそうで、嫌だったからな。」
と強情を張る。
「それに、いつか返してもらうつもりだからな。」
「そうだね、返して貰おうね、必ず。」
「あぁ。」
 結花の手を握り、そっと唇を重ねる。
「約束・・・だね。」
「お前こそ守れよ・・・。」
「健太郎こそ。」