本文テキスト抜粋。↓

ゴンッ!
眉間に大きな石をぶつけられ、オレはしばらく頭をピヨらせ、その場に蹲ってしまう。
「うわ、あたっちゃったぁ…!」
下からそんな慌てた声が聞こえてくる。
「なにすんだよっ!」
腫れた額を押さえながら、オレは立ち上がってそう怒鳴りつける。
「あの、あてるつもりなんかなかったんだよ!」
真下、塀のすぐ外に立つ女の子がこっちを見上げて弁解する。
微かに見知った顔…確か、同じクラスの子だった。
それへ向けて、さらに糾弾を続ける。
「すごくいたかったんだからな!」
「ごめんなさい!あやまるからっ!」
「あくしつなイタズラだっ!」
「ただ呼んでただけなんだよっ!いっしょにあそぼうって、さそいたかっただけなんだよぉっ!」
「うそつけっ!」
「うそじゃないもんっ!」
「あしたからイジメてやるから、カクゴしとけよっ!」
「うあ〜ん、うそじゃないのにぃっ!」
それがすぐ後ろをタトタトと駆ける長森だった。
あの日以来、オレは長森をイジメ続けた。
スカートめくりならぬ、パンツ下ろし、だとか…
靴隠しならぬ、靴が増えてる、だとか…(他人の靴を下駄箱に入れてやるのだ)
必殺、給食ごとちゃぶ台返しだとか…(給食ごと、机をひっくり返してやるという、とても豪快な技だ)
今思うと相当悪質なことをし続けた気がするが…