「こんなことになってすまないセリオ」
「いいえ、マスターはがんばりました」
「本当はお前を売りたくはないんだ。死ぬまでそばについていて欲しかった」
「マスター・・・」
「まさかローンが半分も残っているところで会社が潰れるなんて」
「でもその後マスターは私などのために体を壊すほどアルバイトをしました」
「君がいれば後は何もいらなかった。それだけが望みだったんだ」
「これでよかったのかもしれません。本来、人の役にたたねばならないはずの私が
 マスターを苦しめていたのですから」
「それは違う!! どんなに疲れていても家に帰れば君がいるからがんばれたんだ。
 後悔していない」
「私も・・あなたのようなマスターに巡りあえて幸せでした」
「でももう限界だ。最後に夕飯を食べてから何日経っただろう? 今は死ぬのが怖い」
「生きていればきっとまた会えます。私を売ってお金を作ってください」
「ごめんよ、セリオォォォォォ!!」
「泣かないでマスター、私まで悲しくなります」
「うううぅぅ・・」