広瀬「もういいわよ!アンタ邪魔だからとっとと帰りなさいよ!」
 そう言うと広瀬は怒り肩で自分の机に座る。さすがに浩平もやりすぎたと思ったのか頭を掻きながら広瀬に謝る。
浩平「ああ....その.....なんだ......」
広瀬「..........」
浩平「きっと俺が悪かった。」
広瀬「自信なさそうに言わないでよ!」
浩平「お前......ツッコミのタイミングが七瀬に似てないか?」
 不意に浩平の口から七瀬の名前が出る。その瞬間広瀬は体をびくっと震わせた。
浩平「ん?」
広瀬「.......七瀬.......」
浩平「.....もしかして気にしてるのか?」
広瀬「な、何言ってるのよ!」
浩平「そうなんだろ?」
 広瀬は怒った顔で浩平に向き直る。浩平はもう笑っていなかった。
浩平「なあ、七瀬が気にくわないのもわかるけどさあ、アレは無いんじゃないのか?」
広瀬「な!なんでアンタにそんな事言われなきゃなんないのよ!」
 浩平は広瀬の言葉を無視して自分の言葉を続けた。
浩平「お前だってやりすぎたって思ってんだろ?」
広瀬「そんな事!.........」
浩平「もし仮にアイツに非があったとしてもアレは非道いぜ。」
 浩平は自分の考えを押し殺してそう言った。
広瀬「それは!.......七瀬が悪いのよ!本当は乱暴なくせに変に可愛い子ぶって!」
浩平「そうだな。だがそれは見抜けない男共が間抜けなだけだろ?」
広瀬「そうよ!全くなんでウチのクラスはそういうバカばっかりなの!」
浩平「確かにバカばっかだけど、人を傷つけて平気でいるような奴はいないぜ?」
広瀬「な!」
浩平「もちろん広瀬も含めてな。」
広瀬「!!!」